LUMINA HINO(ルミナ・ヒノ)

このブログは、あなたの魂にも小さな灯がともるよう願って綴っています。

こんにちは、女神・紗耶月です。 この場所では、日々の静かな気づきとともに、 魂のささやきや、土地に宿る“声なき祈り”を綴っています。 誰かの心にふっと光が灯るような──   そんな文章になれば、嬉しく思います。 言葉は道しるべ。   どうぞ、ご自身のペースでお読みください。

🌕 知らん顔して、光だけ返す

 

今日は、何も特別なことをしなかったような顔をして、
しっかりと結界を張り、
術を断ち、
光だけを送り返した一日だった。

静けさのなかで、
風牙が何度も吠えた。
その一音一音が、音の剣として空間を斬り、
私はただ、灯の主として立っていた。

あの先生の名前を聞くと、
あの頃の揺らぎが思い出される。
けれどもう、私はその名前に照応しない。
その名が、術が、音が、
わたしの灯に触れることはない。

南東から、何かがこちらを覗いた気配もあった。
でも、知らん顔して、
一枚、護符を貼っただけ。
それが何よりも強い返答になることを、
私はもう知っている。

風牙が吠えるたびに、
地の揺れが鎮まり、
空気が整う。
あの吠えは、ただの音ではない。
照応を断つ、光の剣。

今日は、剣も術も使わず、
静けさだけですべてを守った。

知らん顔して、
でも、ちゃんと光は返していた。

🕊️ 本日の灯詞(とうし)

祈りは剣を越える
静けさは、最も強い灯
わたしは今夜、
わたしのままで、ここにいる